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ハーブの種類とその効果

1・ハーブとは

幅広く活躍してくれるハーブですが、ハーブ(herb)とは一体何か?

ハーブの定義は、「香草」や「お茶にできる植物」などとあまり定まっていないのですが一言で言うと、ハーブとは「人間の暮らしに役立つ自生植物」あるいは「香りが良く人間にとって有用だとされる植物の総称」いうことになります。

人々はハーブを暮らしのなかに取り入れて、料理の香り付けやお茶、芳香剤、薬、虫よけなど、さまざまな用途で活用してきました。

ハーブ(Herb)の語源は、ラテン語で草を意味するHerba(ヘルバ)に由来

2・ハーブの使い道

  • 内服薬・外用薬として薬用効果・効能への期待
  • 料理・飲み物の風味付け
  • 芳香があり、その香りを鎮静作用として利用
  • チ防臭・防腐・防虫など

3・ハーブは危険?副作用がある?注意点は?

ハーブには薬効が強く、副作用のあるものや、有毒なものもあります。

また欧州では伝統生薬の一部が、伝統生薬製剤の欧州指令によって医薬品としても流通しています。

日本でも2007年の承認申請の簡略化によって、2011年には、足のむくみに効果のある、赤ブドウ葉乾燥エキス混合物が医薬品として承認さました。

日本においてハーブは、医薬品医療機器等法で医薬品に分類されないものは食品に区分されて市販されています。

しかし、その中にはセント・ジョーンズ・ワートの様に、国によってうつ病など病気に薬として処方されるハーブもあります。ほかにも、ハーブから抽出されたイチョウ葉エキスや、エゾウコギなど、薬物との相互作用に注意を要するものもあります。

また妊娠中や乳幼児の摂食に対して安全性の確認されていないものも多いので妊娠中の方はには注意が必要です。

ヒヨスのように、向精神薬作用のあるものもあります。

規制を逃れたものが脱法ハーブ危険ドラッグと呼ばれ、一時期社会問題としてニュースになっていたこともありましたよね。

ハーブは私たちの暮らしにさまざまなメリットをもたらしてくれます。

しかし、良い効果だけがあるとは限りません。ハーブを使う上での注意点についてお伝えします。

注意1 摂り過ぎには注意

ハーブには、品種によって薬効があるとされているものもあります。多量の摂取は体調に思わぬ影響を及ぼす可能性があるため、摂り過ぎには気を付けるよう意識しておきましょう。

健康に良いとされているハーブでも、たくさん摂取したからといってその分良い効果が強くなるというものでもないようです。

一般的に料理やハーブティーなどに使われる種類・量であれば大きな害があるとは考えられませんが、一度に度を超えた量を摂取するのは避けるようにしましょう。

注意2 基礎疾患がある方や服薬中は注意

基礎疾患がある方や服薬中の方は、特定のハーブを摂り過ぎると体調が悪化したり服用している薬の効きが悪くなったりする可能性があるので注意が必要です。

例えばリコリス(カンゾウ)を長期間多量に摂取し続けると、血圧の上昇を招くとされています。

また、上記に述べたうつ病の薬として処方されているセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)というハーブはさまざまな薬の代謝に関わっており、薬と併用すると重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

基礎疾患があったり薬を飲んだりしている方は、薬効があるとされているハーブを摂取するときにはかかりつけの医師に相談するようにしてください。

注意3 アレルギーがある場合は注意

ハーブのなかには、アレルギー症状を引き起こす可能性があるものもあります。

植物に対するアレルギーがある方は特に、ハーブを栽培したり、使用したりする前にそのハーブがご自身のアレルギー反応を引き起こさない品種であることを確認してください。

注意4 妊娠中の場合は注意

妊娠中はカフェインを控えた方が良いことはご存知の方も多いでしょう。

ではコーヒーや紅茶を控える代わりにハーブティーを代用としても良いのでしょうか。

「ノンカフェインならハーブティーは妊娠中に飲んでも大丈夫だよね?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに通常の食品として摂取する種類・量であれば妊娠中であっても害はないと考えられます。

ただし料理に使われるハーブも多量の摂取、あるいは濃縮された状態での摂取は体調に思わぬ影響を及ぼす可能性があるため控えたほうが良いと考えられるでしょう。

また、妊娠中の方は摂取を控えた方が良いとされている品種もあるので注意が必要です。

ハーブティーの中でよく知られているもので摂取する際気を付けるべきなのは、カモミール、アロエ、ユーカリ、リコリス(カンゾウ)、ナズナなどが挙げられます。

その他にも妊娠中は控えた方が良いとされているハーブがさまざまにあるため、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

注意5 ペットがいる場合は注意

ご自宅でペットを飼っているという方はハーブを育てる際には注意が必要です。

犬や猫は嗅覚が非常に敏感です。

ハーブの香りの強さは犬や猫にとってストレスになってしまうかもしれません。

また、ハーブによってはペットにとって有毒・有害な物質が含まれているものもあります。天然成分だからといって安全だとは限りません。

人にとっては有用なものであっても、動物の身体にとっては危険なものもあるのです。

例えば犬や猫にとっては以下のようなハーブが有毒だとされています。

犬や猫にとって有害だとされているハーブの一例
オレガノ・カモミール・パセリ・ミント・ラベンダー・レモングラス・レモンバーベナ

ここに挙げているものは一例ですが、よく知られているハーブのなかにもペットにとって有害なものがあることが分かりますね。

大切なペットを守るために、ペットを飼っていらっしゃる方がハーブを栽培・使用する際には十分に注意しましょう。

4・ハーブの効果

ハーブには様々な種類があり、それぞれの種類による効能も異なります。有名なのはリラックス効果です。

また疲労回復不眠改善自律神経を整える効果などを持つハーブを取り入れることで、健康的な暮らしを送ることができます。

他にも、消化促進や免疫力を高める効果殺菌作用抗ウイルス作用花粉症の改善など、ハーブには様々な効能があるといわれています。

特に、女性にとって気になる、冷え性や便秘の改善肌荒れの改善抗酸化作用などの効果を持つハーブもあります。ハーブはアンチエイジング効果もあるとされており美容のためにも、ハーブを積極的に使ってみてはいかがでしょう。

ハーブによって効能は異なりますので、希望する効能によって複数のハーブを組み合わせながら上手に使い分けるのがおすすめです。

5・セントジョーンズワートの精神病に対する有効性

セントジョーンズワートは、うつ病やその他精神病の症状改善と安全性が医学的研究により実証されており、世界的な実績と信頼を獲得しているハーブです。

ハーブ先進国であるドイツは治療薬として認可されています。日本国内では、精神を落ち着かせる効果があることから、サプリメントの原料として注目を集めています。市販品として比較的容易に手に入り、ある程度の抗うつ効果が確認されていますが、他の薬物との相互作用や副作用には注意が必要です。

適切に使用することで気分のリラックス効果が期待できます。

セントジョーンズワートはこんな方におすすめ

  • イライラしやすい方
  • ストレスを和らげたい方
  • 心を落ち着かせたい方
  • 不眠でお悩みの方
  • 疲れやすい方
  • 月経前症候群や更年期障害の症状を緩和したい方

セントジョーンズワートの効果

  • うつ症状を改善する効果
  • 不眠を解消する効果
  • 更年期障害や月経前症候群の症状を改善する効果
  • リラックス、気分改善
  • 注意力を保持しながら鎮静効果を得る
  • リラックス効果と共に、集中、記憶、感受性を高める

特に上記の中でも注目したい効果が精神疾患の1つでもあるうつ病を改善する効果です。

うつ病は「心の電池切れ」と例えられることも多く、脳の機能異常により、活動するためのエネルギーが枯渇したような状態です。発症年齢は様々で、生活上のストレスがきっかけになることが多く、女性が男性よりも2倍近く発症しやすいことが知られています。

世界的にうつ病は女性、若年者に多いとされますが、日本では中高年でも頻度が高いのが特徴で、社会経済的影響が大きいとされています。

このうつ病に対するセントジョーンズワートの有効性については、近年科学的な手段によって検証された根拠がいくつも示されております。

ただし、研究報告がドイツ語圏からのものに偏っているという問題や、製品の統一性の問題(各製品の成分の含有量のばらつき)が指摘されており、十分に確立されたエビデンスとはいえない点には注意が必要です。

ドイツでは軽症から中等症のうつ病の治療薬としてセントジョーンズワートが公的に認可されており、標準的な抗うつ薬より広く処方されています。一方米国ではセントジョーンズワートを医薬品として承認しておらず、地域ごとに評価の差があるという点には注意が必要です。

基本情報

セントジョーンズワートは、日本では西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)と呼ばれる根茎性の多年草ハーブの一種で、花びらの端に黒い点のついた黄色の明るい花を咲かせます。名前の由来となったセントジョーンズとは、聖ヨハネ(英名セント・ジョン)を意味しています。

セントジョーンズワートの民間薬としての利用の歴史は古く、古代ギリシア時代に遡ります。その薬効成分が様々な不調や病気の改善に効果があるといわれ、ヨーロッパでは昔から「悪魔を追い払うハーブ」として用いられてきました。外用として切り傷や火傷の治療、内服では不眠症や更年期症状、うつ症状の治療薬として重宝されてきました。

抗うつ薬にも勝るとも劣らないハーブ

セントジョーンズワートがうつ病の治療薬として注目を集めたのは、1980年代になってからのことです。著名なイギリスの医学誌に、ハーブに関する30例の研究が取り上げられ、セントジョーンズワートが抗うつ剤と同様の効果を示すという発表がなされました。症状が改善した上、副作用もみられなかったことから、一躍人気のハーブとなりました。
ハーブ活用の先進国であるドイツでは、神経系の回復強壮剤ともいえるセントジョーンズワートの優れた効能効果に関して、数多くの臨床試験が行われてきており、うつ症状の改善と副作用の心配が少ない優れた安全性が実証されてきています。

一方、アメリカでは医薬品としてではなくサプリメントとして扱われていますが、「サンシャインハーブ」や「ハッピーハーブ」などと呼ばれ、心を前向きにして気分を向上・安定させる元気が出るサプリメントとして親しまれています。軽症度から中等度のうつ病、更年期障害、自律神経失調症などの症状を訴える人に愛用されています。

日本でのセントジョーンズワートの利用

セントジョーンズワートの薬効成分を摂取するために、エキスを抽出したサプリメントが広く販売されており、日本でもうつ病や不眠症で悩む人などに用いられています。うつ病や睡眠障害のみならず、イライラやストレスによる不安を抑えて精神を安定させる効果があるとされ、利用されています。

セントジョーンズワートに含まれる成分と性質

人間の脳内では、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンといった化学物質が神経細胞間の情報を伝達する役割をしています。
ところが、うつ状態では、意欲や気分を高めるために必要とされるこれらの神経伝達物質が減少しています。
セントジョーンズワートには、神経伝達物質を分解するモノアミン分解酵素の働きを抑えるヒペリシンの作用と、 脳内にあるセロトニンが他の神経細胞に再吸収されるのを防ぐヒペルフォリンの作用があり、この2つの有効成分の相互作用によって、脳の神経伝達物質のバランスを整え、気分の落ち込みをやわらげることでうつ症状を改善させると考えています。

摂取の際の注意点・副作用など

セントジョーンズワートは、単独で使用した場合の副作用はほとんどありません。ただし妊娠中、授乳中の経口摂取は、危険性が示唆されているため注意が必要です。

副作用がおこる可能性としては非常に低いと考えられ、その主な症状は胃腸の不調、口の渇き、めまい、日光過敏症です。ただこれらの副作用が出た場合は摂取をやめるとすぐに消えていきます。

持病を持つなどして薬を飲んでいる場合、他の医薬品と併用する際には十分注意が必要です。

セントジョーンズワートは肝臓での薬剤代謝酵素に影響を及ぼし、他の医薬品の血中濃度を変化させてしまいます。

具体的には、鎮痛薬、抗うつ薬(SSRI)、ジゴキシン(強心薬)、経口避妊薬(ピル)、テオフィリン(気管支拡張薬)、抗てんかん薬、インジナビル(抗HIV薬)、 抗不整脈薬、ワーファリン(血液凝固防止薬)などを服用している場合、薬の効き目が弱くなったり、副作用が強く出る可能性があるため、服用する前に医師への確認が必要です。

 

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